この度、以前開発した木工用ヤスリを【 かんなヤスリ 】と命名しました。
かんなヤスリは、木材の表面を「鉋（カンナ）」のように削ることができる工具です。
サンドペーパーもカンナも表面をキレイにする工具ですが、実は全然違うんです！
サンドペーパーはキズを細かくしていく作業。カンナは、表面を削ってキズを無くしていく技術。全く別の技術なのです。カンナで仕上げると表面にキズが無いので、触ったときの肌触わりが、サンドペーパー仕上げとは全く違い、ツルツルで、鏡のようにピカピカになります。そして、なんと水に強くなります。
かんなヤスリ はサンドペーパーのように技術が要らなく手軽に使え、仕上がりはカンナの様にツルツル、ピカピカになるという良いとこ取りの工具になります。

■ かんなヤスリの構造

かんなヤスリの表面には、カンナと同等のかんな刃が小さな間隔で平行に突出しています。かんな刃は、当社独自のスカイブ加工により形成され、個々の刃はカンナと同じに直線になっています。

  

■ 木材の表面をカンナの様に削れる理由

①凹凸のある木材の表面を削る
多くの「かんな刃」が、木材の表面の凸部を次々と削る。
　　→ この時多くの切削粉が出ますが「かんな刃」の間の隙間から両側に排出されます。

②木材の表面が平坦になった時
木材の表面が平坦に研磨されると、複数の「かんな刃」が同時に木材の表面に当たるので、切削粉は少なくなります。これが、仕上がりのサインです。「かんな刃」を逆方向に移動すると、刃の先端が木材の表面を押し当てるので、さらに滑らかになります。

※材質：ステンレス板（板厚1.2～1.5mm）かんな刃：幅 80mmの時、仕上がりは、サンドペーパー♯600相当

■ かんなヤスリの特長

・ひとつのかんなヤスリで、荒削りから仕上げ削りまで可能。
・耐久性抜群なので交換作業不要でコストダウンに。
・「かんな刃」が直線なので、カンナで削ったようなツルツルな仕上がりに。